知っておきたい「便秘」のこと

便秘は主に3つのタイプに分類されますが、中には複数のタイプが重なる「複合型」も。
あなたの便秘のタイプをチェックしてみましょう。

• 弛緩性（しかんせい）便秘

  

  ぜん動運動が弱くなり、便が大腸内に長時間留まることで、水分が必要以上に吸収され硬くなり排泄しにくくなる便秘です。便が腸のあちこちに滞留していくことでさらに腸が動きにくくなったり、異常発酵(腐敗)を起こして毒素を発生させることで悪玉菌が増え、腸内環境が悪化します。

  自己診断チェック

  • おなかが張る
  • 黒くて硬い便がでる
  • 長時間同じ姿勢でいることが多い

• 直腸性便秘

  

  便意が生じたときに排便を我慢していると、直腸が刺激に対して鈍感になってしまい、刺激が脳に伝わりにくく、排便が滞る便秘です。便意を感じても、自宅以外では恥ずかしい、忙しいからあとでなど、便意を無視し続けていると、だんだんと脳との連携が上手くいかなくなり、便意が起こりにくくなります。

  自己診断チェック

  • 残便感がある
  • トイレを我慢することが多い
  • 朝、トイレにいく時間がない

• けいれん性便秘

  

  自律神経の乱れで、大腸の動きが強くなり、腸がけいれんして便の通りが悪くなる便秘です。本来であれば副交感神経が働き、消化管が収縮され、排便を促します。しかし、ストレスなどで自律神経のバランスが乱れてくると、交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、便秘を引きこします。

  自己診断チェック

  • 便が硬くてコロコロしている
  • 便秘で下腹が痛くなる
  • ストレスを感じることが多い