便秘対策は、キホンを知ることから

知っておきたい「便秘」のこと

便秘対策食事篇

食のリズムを守る

食事を抜くと便がつくられないので、1日3食欠かさずとることを心掛けましょう。腸に食物を送り込み、消化活動が一定のリズムを保つことも腸のぜん動運動に大切なこと。食事をすると胃が動き、その刺激で大腸も動いて便意をもよおします。特に朝食をとった後は強い便意が起こるので、朝食は必ずとるようにしましょう。

食事の量

食事の量に関しては朝、昼はたっぷり食べても問題はありません。しかし、夕方から夜にかけては、交感神経の動きが次第に低下し、副交感神経の働きが高まる時間帯です。また、夜は胃液の分泌が活発になりますが、ぜん動運動は弱くなるため、夕食は3食で最も軽くすると腸への負担が少なくなります。

夕食の時間

食後すぐ寝てしまうと、副交感神経によって行われる腸での消化・吸収が不十分になり、便秘が起こりやすくなります。副交感神経の切り替えをしてから眠ることが大切なので、夕食は寝る3時間前までには済ませるようにしましょう。睡眠中にはモチリンというホルモン(体内の働きを調整する物質)が周期的に放出され、腸内の内容物を自動的に肛門側へとゆっくり送り出す働きをします。自律神経とホルモンの働きによって消化管内はきれいに掃除され、翌朝の排便と朝食への準備となります。